ER型救急を志す人達で構成される特定非営利活動法人(NPO法人) Emergency Medicine Alliance

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EMA for Kids

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【EMA for Kidsのミッション】

EMA for Kidsは、ERにおける小児患者の診療の質向上のためにEM Alliance内のひとつのセクションとして設立されたものです。
以下の原則にコミットし、リーダーシップを発揮します。

  1. 小児救急医療に携わる医師のネットワークを構築します。
  2. 科学的根拠に基づく質の高い小児救急医療を提供するため、最新の医学的知識を学び続けます。
  3. 社会に対して声をあげることができないこどもたちの良き擁護者・代弁者としての役割(アドボカシー)を果たします。
  4. 小児救急医療に携わる医師の立場に立った発言や行動により、小児救急を担当する医師の職場環境、地位、専門性、アイデンティティの確立を目指します。
  5. 臨床研究を推進し、小児救急医学の発展に寄与します。
  6. 医学生・研修医などの若手医師に小児救急医療の魅力を伝えます。

詳細なコンテンツについては今しばらくお待ち下さい。

EMA for Kids 設立背景

日本で「ER型救急」と呼ばれる、内因性・外因性を問わず、かつ、すべての重症度の患者を受け入れる救急施設が社会的ニーズとともに発展してきました。一方で、小児救急患者においては、内因性疾患は小児科が担当し、外因性疾患はそれぞれの外科系専門科が担当する医療体制が多くの施設で伝統的に続けられてきています。そのようなシステムのなか、いざ病気や怪我をした際になかなか受診できる病院が見つからないといった問題が生じることがあります。

救急医療に関する原則は、成人や小児といった年齢による大きな違いはありません。小児救急は軽症が圧倒的多数を占めますが、その中には一見軽症に見える重症疾患が紛れ込んでいます。すべて重症度の小児救急患者に対して科学的根拠に基づく診察をすること、軽症と重症を同時に診療するマルチタスク、多くのマイナーエマージェンシー、など小児救急はまさにemergency medicineのコンセプトを凝縮した環境と言えます。

こどもは誰しも怪我をします。小児の成長発達に関わるなかで、小児科医が外傷診療に携わることは非常に重要な意味を持ちます。一方で、救急医がその救命救急スキルを小児診療に活かしたり、小児の外傷予防に目を向けたりすることで今まで小児科医だけでは成し遂げることが難しかった社会的問題にアプローチすることが可能となります。例えば、小児の死因の主な原因のひとつに「不慮の事故」があります。現在、「がん」よりも多くのこどもたちが「不慮の事故」で命を失っているにも関わらず、その課題に積極的に関与する専門科は存在しません。重症小児患者の集約化の必要性が言われていますが、重症小児患者を安全に搬送する手段については体系化されていません。

1970年代後半のアメリカでは、小児病院の救急室で勤務していた小児科医たちが立ち上がり、外傷を含めた小児のER型救急に取り組み始めました(小児救急医学の成書Textbook of Pediatric Emergency Medicineの著者であるFleisher先生もそのひとりです)。彼らは、診療だけではなく、教育、研究、社会貢献などの分野でも活動し、社会に声をあげることのできないこどもたちの擁護者・代弁者としての役割(アドボカシー)を果たしてきました。事故予防活動などもその一環です。

いまや多くの国で、小児救急の社会的ニーズの高まりとともにその専門家の養成が成されるようになり、シンガポールを始めとして、カンボジア・ミャンマー・モンゴル・韓国といったアジア各国においても小児救急のフェローシッププログラムが組まれるようになりました。

こどもは未来そのものです。 日本でも小児科医と救急医がコラボレーションし、こどもたちのために小児救急医療をより良いものに変えていく必要があります。「小児救急医(Pediatric emergency physician)」が専門家としてこの分野におけるリーダーシップを発揮し、「救急に強い小児科医」や「小児に強い救急医」の育成にも力を注ぐことで、日本にpediatric emergency medicineを確立させるためのプラッットホームとなります。

EMA for Kids代表 萩原佑亮(東京都立小児総合医療センター救命救急科)