2019.05.17

東京警察病院 救急科

1. 病院&部署名

東京警察病院救急科
Tokyo Metropolitan Police Hospital Emergency and critical medicine
 研修責任者:金井尚之
 病院HP:http://www.keisatsubyoin.or.jp/

2. 写真(病院全景、部署内風景、スタッフなど)

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3. 所在地

東京都中野区中野4丁目22番1号

4. スタッフ

スタッフ4名(救急科指導医1名、専門医2名)
非常勤医4名
他科からの出向1名
救急救命士3名

5. 年間救急車搬送件数&救急受診数

平成26年度 救急車搬送件数4486件 救急診療件数5593件
平成27年度 救急車搬送件数4689件 救急診療件数5474件
平成28年度 救急車搬送件数4893件 救急診療件数5628件

6. 勤務態勢

通常の日勤業務と月3-4回の当直、当直の明けは午前中の勤務です。
日勤業務は、ERでの救急車対応とICU・一般病棟の受け持ち患者対応です。
当直は、救急医の専門性により内科系と外科系当直に分かれて他科の医師に混じって、救急車とWalk inの患者を担当します。
完全週休二日制です。

7. ICU、独自ベッドの有無

ICUは8床あります。基本的には、オープンタイプのICUですが、全般管理は救急科が行っており、重症例は救急科が主科となって診療にあたります。
救患と脳卒中を合わせた入院病棟が20床あります。
入院が必要な急患で、救急科が主治医となった方がいいと思われる場合は、救急病棟や一般病棟を自由に使うことができます。

8. 後期研修カリキュラム

当院は、日本救急医学会専門科専門医指定施設と日本集中治療医学会専門医研修
認定施設であり、救急科専門医と集中治療専門医の取得が可能です。
 当科で目標とする救急・集中治療医は、
1.ER physician(ER医)
2.Intensivist(集中治療医)
ですが、
 1.他科の専門医になりたいが、一時的に救急集中治療を勉強したい医師
 2.将来の希望科がまだ決まらない医師
 3.開業前で様々な救急疾患に接しておきたい医師
 4.しばらく臨床から離れていたので、元の科に戻る前に臨床になれておきたい医師。
などの方も対象に考えています。
 後期研修医としてこれから救急科研修を始める場合は、救急医学会認定の新プログラムでの研修をしていただきます。いくつかの病院を廻るプログラムです。
 それ以外の後期研修医や救急科常勤医の場合は、3年または4年で救急専門医が習得できるように、ERと集中治療センター(ICU/CCU)を中心に、他大学のICUや救急科以外の研修など希望に応じて様々な内容を用意します。すでに専門医をお持ちの方にもさらにブラッシュアップできるようなシステムを考えます。
具体的には、
 1年目は、院内の救急科に所属。
 2年目からは、
  救急科に所属したまま院内の他科の研修
半年から1年の長期ローテーション
   週に半日または1日程度の研修
   たとえば、1日の午前に心エコー・消化器内視鏡、午後に心臓カテーテル検
査などの研修や、1日形成外科や整形外科に研修
  半年から1年の他施設の長期ローテーション
 など、自由に選択が可能です。
 これまでの実績として、週1日の循環器内科での心エコー研修・放射線科研修・形成外科研修・麻酔科研修、2ヶ月の総合診療科研修などを行ってきました。

9. カンファレンス

 毎日、日勤で救急搬送された患者さんの「振り返り」を全員で行っています。
 毎朝、当直帯での緊急入院患者を内科と合同でカンファレンスしています。
隔週の火曜日に、総合診療科とカンファレンスを行っています。合同カンファレンスがない火曜日には、救急科のみで受け持ち症例や外来症例の検討を行っています。
 

10. 当科の特徴

当救急科は、外科の1グループとして設立されました。もともとはICUを中心に活動していましたが、救急車対応の必要性が増したことから、救急センター(救急外来)でいわゆるER型の救急診療を行うようになりました。現在も、救急車対応を中心とした診療を行っていますが、重症例や他科にまたがる外傷例は、主治医となり病棟管理も行います。
警視庁の関連病院として、平成7年に地下鉄サリン事件で上九一色村に、平成8年にペルー日本大使公邸事件でペルーに、新しいところでは平成25年にアルジェリア日本人人質事件でアルジェリアに、救急科から医師を派遣しました。

11. 学生実習もしくは研修医の見学は可能かその連絡先

学生実習や研修医の見学は随時可能です。連絡は、人事課須田までお願いします。
 もともと外科の1グループが救急集中治療科(現在は救急科)として独立した経緯から、新設された救急科というより自分たちの病院の代表としてみられることが多く、院内の救急医療体制を完全に取り仕切っています。病院サイドからもさらなる発展を期待されており、一緒に働いていただけるやる気のある救急医を募集しています。初期救急や重症管理もマスターし,他科の専門医を目指す方も歓迎します。救急センター・集中治療センターが主な活動の場になります。他科との関わりが多い部門ですので,積極性と協調性のある方を希望します。興味をお持ちの方は是非一度見学にいらして下さい。

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