2019.05.17

国立成育医療研究センター 総合診療部 救急診療科

救急診療科フェローの鉄原健一です。初期研修、成人総合内科/救急、一般小児科を経て6年目より当科に所属しております。小児救急はマイナーな領域で発展途上ですが、だからこそ、やりがいがある領域だと思います。こどもには無限の可能性があり、こどもは未来の担い手です。関わったこどもを通して未来を変えられるかもしれません。これからの小児救急を一緒に作り上げていきませんか?

当科の特徴

小児専門医療施設ERであり、小児の1次〜3次医療を内因・外因問わず対応しています。小児では重篤患者発生は少ないですが受け入れの断りはしていないので、小児救急のありのままを研修できます。「1人の重篤な子どもを救命するために、1100人の軽症の子どもを喜んで診察する」をモットーに臨床を行っています。

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後期研修カリキュラム

救急診療科フェロー 対象:小児科経験は不問。 初期臨床研修終了後、少なくとも1年以上の小児科、または救急診療後期研修の経験がある方。

・3年間の研修(原則)。ERのほかに、麻酔科、ICU、放射線科のローテートあり、研修期間は1年から相談に応じます
・上級医が常駐。 適宜コンサルトが可能。 カリキュラムも小児科病棟研修などを経歴に応じてカスタマイズ可能
・小児重篤症例のための緊急搬送チームは24時間365日対応(約80件/年の出動)
・フェロープログラムの一環として、他施設救命救急センターでの研修が可能(日本医科大学千葉北総病院、独立行政法人 国立病院機構 災害医療センター,日本大学医学部附属板橋病院、など)
・担当プロジェクトの学会発表と論文執筆

カンファレンス/レクチャーの頻度

毎日カンファレンス・レクチャー・シミュレーションを行っています。
・モーニング・イブニングカンファレンス:毎日: 勤務帯ごとの症例申し送り、興味深い症例の振り返り
・フェロープログラム:週3回、スタッフによるフェロー対象プログラム。外科的気道確保など救急手技の実習・症例振り返りなど.
・モック:月2-3回、スタッフとフェロー主導、状況に変化をつけたシミュレーション
・抄読会:月2回、救急診療・集中治療に関連したジャーナルを対象に
・輪読会:週1回、小児救急のバイブル “Textbook of pediatric emergency medicine” の輪読会および関連文献の抄読会
・小児救急レクチャー:週1回、小児救急診療の救急スタッフによるレクチャー フェロー・レジデントを対象に
・朝練:毎日、フェロー主導、レジデントを対象にPALS、JATECに準じたトレーニング
・夕練:毎日、レジデント主導、朝練の学習内容の反復練習、ER診療に必須処置の練習

センター概要

【概要】
・名称:国立成育医療研究センター 総合診療部 救急診療科 [救急科専門医認定施設]
・所在地:〒157-8535 東京都世田谷区大蔵2-10-1
・Webサイト:http://www.ncchd.go.jp/hospital/section/general/kyuukyuu.html
・従業員数:救急専従スタッフ9名、救急専従フェロー4名(救急専従研修/卒後6年~8年)、レジデント6~8名(総合診療部ローテーター)

【勤務体制】
シフト制 (2交代制 9:00~17:00, 17:00~9:00)
夜間・休日 スタッフ・フェロー・レジデント3列体制
準夜帯 +1〜2名

【年間救急患者数(2013年度実績)】
・救急搬送件数 3,200人/年(救急車応需率97%)
・救急受診総数31,621人/年 [2013年]

【ICU、独自ベッドの有無】
救急診療科は、外来診療に専念出来るように独自ベッドは現在ありません。
重篤症例の入院は、集中治療科が運営する国内屈指の症例数を誇るPICUへ引き継ぎ。
入院加療は、総合診療、または、各専門診療科へ引き継ぎ。

学生実習、研修医見学の連絡先

見学は随時受付しています。気軽にご連絡ください。
救急診療科:フェロー 鉄原健一 tetsuhara-k@ncchd.go.jp
医長 植松悟子 uematsu-st@ncchd.go.jp