2019.05.17

名古屋大学医学部附属病院 救急科

救急科長: 山本尚範
救急・内科系集中治療部長:沼口敦

名古屋大学医学部附属病院はは東海地区に多数の大学医局関連病院を有しており、愛知県中から重症患者が転院搬送により集約化されます。
東海地方随一の重症患者が集まる closed ICU が特徴です。
Closed ICU で内科系および小児の急性期診療を担います。
救急外来と連携し、また学内の専門診療科と協働して、最重症例に対する最後の砦の役割を果たします。

【所在地】

〒466-8550 愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65番地
名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野

【病床数】

1,035床
救急科は救急・内科系集中治療部(EMICU)10床/一般病棟3床を管理しています。

【救急受診患者数】

救急車搬送台数 (2017 年度) 2,040 台
救急外来(ER)患者受診数 (2017 年度) 8,772 人
EMICU 患者数 (2017 年度) 436 人

【勤務体制】

ER、EMICUともに2交代制です。
ER: 日勤 8:00~17:00 夜勤 17:00~翌 8:00
EMICU: 日勤 8:30~18:00、 夜勤 18:00~翌 8:30
関連病院での代務: 週1~2回
週休2日制 完全シフト制であり、休日夜間の呼び出しはありません。

【救急外来(ER)】

救急医と、各専門科医師、後期研修医(救急科後期研修医および各専門科後期研修医)、初期研修医が協働して診療を行っています。 一次から三次救急患者まで、すべての救急患者を対象とし、緊急度・重症度に応じて適切な診療を行います。当院ならではの難しい病態の患者さんの急変症例への対応を得意としています。心肺停止を含む内因性疾患を中心に、多岐にわたる症例を経験できます。 夜間は各診療科も当直体制を敷いているため、オンコール医を自宅から呼び出すことは殆ど無く、コンサルテーションもストレスがありません。

【救急・内科系集中治療部 (EM-ICU:Emergency Medicine Intensive Care Unit)】

全10床のEMICU は、最重症例の管理を担うClosed ICUとして運用されています。症例ごとに主担当科が決まり、救急科は各専門診療科と連携して、内科系および小児のICU管理を行います。毎日、朝・夕にカンファレンスを開催し、各診療科と治療方針のプランニングをしながら、救急科が主体となって全身管理・急性期治療を行います。 心肺停止後症候群、重症感染症,急性薬物中毒といった病態はもちろんのこと、心臓移植に向けた PCPSやIMPELLA 管理、肝移植前の CHDF 管理、小児血液腫瘍患者の急変など、当院ならではの病態も学ぶことができます。中心静脈や透析カテーテルの挿入、気管支鏡(ICU に常備)、小児の挿管、CRRT 管理、低体温療法などの手技も豊富です。

【カンファレンス&レクチャー】

毎朝 8:00~8:30 ERカンファレンス
:夜勤から日勤への申し送りも兼ねて、研修医とともに夜勤帯の症例を振り返ります。
教育的な症例を共有し、上級医からのフィードバックを行います。
毎朝 8:30~9:30 EMICU カンファレンス
:夜勤から日勤への申し送りを行います。主担当科の医師とともに、現状の診療の展望を確認し、当日の治療プランについてディスカッションを行います。
毎週木曜日 午後
:EMICU に入院中の患者について、救急科のスタッフでカンファレンスを行います。症例ごとに十分な時間をかけて、病態について掘り下げた議論を行います。学会発表や論文作成についても意見を交わすことができます。

【臨床研究】

学内の生物統計学教室と連携しており、心肺停止後症候群の予後の研究や、せん妄の治療薬の3重盲検無作為化臨床介入試験をはじめとした、臨床研究実績があります。複雑な病態を扱うことが多く、症例報告も豊富です。

【HP】

救急科独自HP:https://nuhemicu.studio.site 名古屋大学医学部附属病院 URL:http://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/

【連絡先】

TEL: 052-744-2659 (直通)
FAX: 052-744-2978
E-mail(医局秘書): teruko@med.nagoya-u.ac.jp
見学はいつでも歓迎です。ご連絡をお待ちしています。