2019.05.17

札幌東徳洲会病院 救急科

札幌東徳洲会病院では、平成24年10月から救急科が設立されます。これまでも救急を重視する病院の方針に従い、いわゆる「各科相乗り型」で年間9000台以上の救急車を受けてきましたが、救急を独立させ、当院初期研修を修了した2人の救急医が、札幌で初めての二次ERを開設します。

当科の特徴

【自分と家族を幸せにする職場にします】
患者に優しく接するためには、自分にゆとりが必要です。救急はとかく忙しいとされますが、臨床の最低限のdutyは週に40時間程度と考えます。
それ以上の時間は、若いうちはさらに臨床をやるもよし、subspecialityとして他科の研修をするもよし、家族との時間を大切にするもよし、趣味に充てるもよし、豊富な症例で研究をするもよし、Off the Job trainingコースのインストを極めるもよし、救急をやりたいと集まった初期・後期研修医に教育をするのもいいでしょう。

【救急科専門医指定施設です】
徳洲会で、かつ救急であるからこそ必要な、自分に優しさを保つため、ゆとりを持てるような勤務体制とします。
週に40時間のシフトに入ることで、救急科専門医を申請する際の専従歴となります。専門医取得のための1-3年間を、もしくはそうした研修医を指導する立場で、また救急に興味があるから研修先に選んだ、やる気のある初期研修医に救急を教えてみませんか。

【北海道では数少ない、救急医が救急に専従する二次施設です】
自然あふれる北海道の札幌で、仕事は密度濃く、オフの時間は170万都市で都会を楽しむもよし、少し車を走らせてスキー、温泉、グルメにいそしむのにも最適な環境です。
大学や救命センター以外で救急科専門医が指導して救急医として後期研修できる職場は、北海道ではほとんど唯一と言ってもいいくらいです。救急をidentityとしている、subspecialityがないことを専門とする二人が核となる救急です。

【札幌での複数医療機関受け入れ不能事例を防いでいます】
周辺人口を合わせると230万人程度を対象としていながら、複数医療機関受け入れ不能事例、いわゆる救急車たらい回しをほとんど出さない札幌市において、受け入れ困難症例の多くを引き受けています。
産婦人科、泌尿器科、耳鼻科、皮膚科は常勤医がいませんが、その他の一通りの科が揃っています。病院前情報では複雑な傷病者を、救急医の技術で単純化し、院内他科もしくは他院へと引き継いでいくのは、まさに救急の役割であり、社会的に求められるスキルです。

センター概要

【概要】
・名称:医療法人 徳洲会 札幌東徳洲会病院
・所在地:〒065-0033 北海道札幌市北33条東14丁目3-1
 地下鉄東豊線新道東駅から徒歩4分、札幌駅までは地下鉄で9分
 北日本一の繁華街ススキノまでも13分です
・Webサイト:http://www.higashi-tokushukai.or.jp/er/er.html
・研修責任者;松田知倫 e-mail:m-tomomichi@umin.ac.jp
・スタッフ&シニアレジデント数(女性医師数):現在募集中ですが、平成25年度に
 確定している後期研修医が1名います。
 個人の状況に合わせて当直なしで働く女性常勤医が複数いる病院です。病院全体の
 方針としてそうした相談ができる環境です。

【勤務時間内はハードワークです】
平成23年度実績で、9332件の救急車、重篤患者(救命センター評価に使われる18項目)を満たす患者 人、11461人の歩行来院の患者に対し、救急科以外の医師や研修医と一緒になって、適切な診断、安定化を行います。救急医以外には「さばく」「まわす」と言われる救急症例を、きちんとした理論と確かな技術でmanageすることが、求められます。逆に言うと、当院で対応できるようになれば、救急患者を目の前にして困ることはまずないでしょう。

多数の傷病者がいる時に、関わる全ての人の力を使って最大の効果を発揮する、そんな救急外来で、ある時はplayerとして、ある時はmanagerとしての力が必要になります。これまで救急医なしでなんとか「まわしていた」状態を、より良くするのが仕事になります。

【スタッフ紹介】

・松田知倫(まつだともみち):
 2005年卒。札幌東徳洲会病院で初期研修、2007年から同院救急総合診療部、
 2010年から同院外傷部、2012年度は市立札幌病院で三次研修。
 感染症をはじめとするAcute care、外傷整形外科、三次施設での経験をふまえて、
 医師都合による救急受け入れ不能を少なくすること、その後の治療にスムーズに
 つなげる二次救急を作ることを目標に、札幌東徳洲会病院に救急科を設立する。
 日本救急医学会 救急科専門医、Infection Control Doctor。

・増井伸高(ますいのぶたか):
 北海道育ちで海を渡り 福井(Standard ER)、沖縄(Classic ER)をへて
 倉敷(Trauma center&Critical care), アメリカER凱旋ツアーを経て
 帰国後、福井大学でERに飽き足らず入院隊長(Trauma+Infection+複合疾患の
 なんちゃってコンビニ病棟医長)もこなす。
 故郷北海道に戻りGood ER physicianめざし万年研修医として世界を家族と行脚する…
 日本救急医学会 救急科専門医。

学生実習、研修医見学の連絡先

・担当事務:永井司
・e-mail:nagai@higashi-tokushukai.or.jp