2020.03.27

明日のアクションが変わるICU輸液力の法則

【主な対象】後期研修医~スタッフ
【おすすめ度】★★★★★
本書は神戸市民中央センター集中治療部に勤める著者が、集中治療を学ぶ若手医師だけでなく急性期の輸液・循環管理に携わるすべての医師に向けて書いたものであり、「輸液の基本」・「循環管理の基本(輸液を行う際の目標決定)」「循環管理の基本(輸液に関する指標)」・「輸液管理の実際(敗血症性ショックやARDSなど)」の全4章で構成されている。基礎的な輸液に関する法則や計算式や導入にはじまり、輸液の反応性・必要性の評価、身体所見や静的・動的指標など輸液投与中のアセスメント法、そして実際に各代表疾患でいかなる点に注意して輸液療法を行うべきかといった内容を順に体系的にまとめられている。輸液一つをとってもこれだけ深くまで考えるべきなのかと改めて考え直させられる1冊である。

明日のアクションが変わる ICU輸液力の法則