2020.01.17
心電図44：12月心電図 80歳女性 - 嘔吐・食欲低下
80歳女性
【主訴】嘔吐 食欲低下
【現病歴】
老人保健施設で生活している方。
普段は歩行可能で、食事も自分で摂れる。認知症もほとんどない。
救急外来受診の5日程前から、嘔気を訴え、食欲が低下していた。
2日前に、消化器外来を「嘔吐、腹痛」を主訴に受診。血液検査、腹部CT施行され、脱水によると思われる軽度の腎機能障害を指摘。胃腸炎として処方された。
受診当日の朝、嘔吐。11時頃には、呼名に返答が乏しくなったため、施設の車で12時頃救急外来を受診した。
下痢はなし。腹痛の訴えもあったようだが、当日ははっきりしない。
【既往歴】くも膜下出血 高血圧 心不全 パーキンソン病 骨粗鬆症
【内服歴】
ベニジピン カンデサルタン エプレレノン(アルドステロン阻害薬)
フロセミド ジゴキシン ロピニロール(抗パーキンソン剤)
酸化マグネシウム センノシド アロプリノール
テプレノン リセドロン酸ナトリウム(骨粗鬆症治療薬) ベネット
ドキサゾシン バルプロ酸 抑肝散 ブロチゾラム
来院時所見
BT：37.4℃ BP：143/48mmHg PR：50/min SPO2：96%(RA)
E4V3M6
「痛い」等の発語はあるが、しっかりとした会話はできず
手を挙げたり、目をつぶったりは、指示に従える
項部硬直なし
瞳孔3mm/3mm 対光反射左右差なし
胸部：呼吸音清 心音整
腹部：軟 圧痛は明らかでない（「痛い」ということがあるが再現性は乏しい）
下肢：下腿浮腫あり
12誘導心電図検査を行ったところ、以下のような心電図でした。
