2020.01.17

EMA症例9:10月症例 85歳男性 - 嘔吐が止まりません。

(2011年10月症例)
こんばんは、おそくなりましたが、EMA症例班から10月の症例を呈示させて頂きます!

秋の夜長の気分転換にご意見頂ければ幸いです!!

症例:85歳男性

主訴:腹痛、嘔吐

現病歴:

来院1日前の日中に臍周囲の痛みを自覚。突然であったかは明らかでないが、朝は普通に食事を摂れていた。嘔吐も出現したため、近医受診しブスコパンを処方され帰宅となった。翌日になっても腹痛が軽快せず、腹痛が持続性になったため近医に再診、腸閉塞の診断で補液とパントールの投与で入院経過観察となった。その後も嘔吐が続き、夕方に出た採血結果で白血球増多とCRPの上昇が明らかとなったため消化管穿孔を疑われ、当院に転院となった。

既往歴:関節リウマチ、間質性肺炎、高血圧、糖尿病、手術歴なし

内服:プレドニン5mg、ノルバスク

レントゲン写真(腹部、臥位)

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バイタルサイン:ぐったりしている BT37.5 HR117 BP100/54 RR22

身体所見:腹部はやや膨満、触診ではどこを押してもすこし顔をしかめるが筋性防御ははっきりしない。蠕動音は低下。嘔吐は胆汁様であった。

何を考え、追加の検査、マネジメントなどはどうしましょうか。