2020.01.17

EMA症例7:8月症例 22歳女性 - 虫歯を放置していたら下顎/前頸部の腫脹が。

(2011年8月症例)
皆さん、こんにちは。夏バテになっていませんか?

今回の症例の診断はさほど難しくないかもしれませんが、基礎を抑えておくという意味で大切な症例です。では、行きましょう。

22歳女性
右下臼歯の虫歯を放置していたら痛みが増悪し、クリンダマイシンを内服していたが改善せず、次第に下顎部/前頚部も腫脹してきた。声がこもっている。熱・吐き気・嚥下痛あり。呼吸困難感なし。外傷なし。
とくに既往/常用薬なし
刑務所(麻薬使用)から警察官に連れられてきた。

BP 97/57 | Pulse 112 | Temp 38.2 °C | Resp 20 | SpO2 98%
口腔内: う歯散在、開口困難あり(2.5cm)、舌下部腫脹あり、口臭異常なし
頚部:両下顎部から頚部前面に腫脹・発赤・圧痛あり、stridorなし
その他、大きな異常なし

ludwig0

では、この患者さんのマネージメントをどのようにしましょうか?診断、コンサルト、ERでの検査/治療、その他(気道管理など)についてのご意見お願いします。