2019.11.19

EMA症例65:9月症例 40歳代女性 薬を飲んで手首を切った

症例:40歳代女性

現病歴:
内縁の夫と自宅で飲酒をした後口論となり、自宅にあった市販の感冒薬(詳細不明)を内服し、包丁で左手首を切った。内縁の夫が警察に通報し、警察から救急要請。救急隊接触時出血はほぼ止血していた。病院到着時は、頭がぼんやりするという以外に特に自覚症状はない。救急車に同乗者はいない。

社会歴:内縁の夫と二人暮らし、子どもはいない
既往歴:特記事項なし アレルギーなし
内服歴:常用薬なし

来院時身体所見:
BP 113/66 mmHg, HR 120 bpm, BT 37.8 ℃, RR 16 回/min SpO2 97% (RA)
GCS 3-5-6 瞳孔3/3 +/+ やや興奮状態
頭部顔面:異常所見なし
胸腹部:異常所見なし
四肢:冷感湿潤なし
左手関節屈側に3cm程度の切創あり。活動性出血なく、創の深さは皮下組織まで。

左手関節の創は4針縫合を実施した
採血検査、心電図、胸部レントゲンで異常所見なし

現在土曜日の夜であり、いま勤務している病院では精神科の常勤医はおらず相談できない状態です。これを踏まえて以下の質問にお答えください。