2020.01.17

EMA症例45:11月症例 駅のトイレで倒れていた・・・?

【症例】24歳男性
【主訴】意識障害
【現病歴】
ある日曜日の午後9時頃、鉄道の駅舎のトイレの中で嘔吐して倒れているところを駅員が発見して救急要請。発語は認めるが昏迷状態で会話は成り立たない。著明なアルコール臭あり。救急車に収容後、眼球が上転し、上肢を屈曲位とした強直性痙攣を30秒程度認めた。来院時は「何もするな!検査いらない!さわるな!」と叫んでいる。
【既往歴】不詳
【内服】不詳
【アレルギー】不詳
【所持品】
小さいバッグ(財布と携帯電話とANUBISと書かれた小さい袋)
【来院時身体所見】
体温36.5℃ 血圧108/36mmHg 脈拍96回/分
呼吸回数18回/分 SpO2 93%(room air)
意識GCS2-4-6 呂律回っていない 額に発汗認める
アルコール臭著明 全身紅潮している 明らかな外傷なし
瞳孔5mm/5mm 対光反射-/- 眼振なし
項部硬直なし 呼吸音清 心雑音なし
四肢麻痺なし Babinski反射-/-
筋トーヌス正常

採血、採尿については強く拒否して暴れるため不可能