2019.10.18

EMA症例102:10月症例 84歳女性 心停止

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・救急医が24時間常駐しているERを運営している
  (夜間のスタッフ:救急医1名、研修医1-2名、看護師3名)
・24時間血液検査や放射線検査(CT、MRI)が可能

<症例>84歳 女性

<搬送理由>心停止

<現病歴>
ADL自立、夫と暮らしている女性。肌寒くなってきた10月某日、搬送日前日は体調不良の訴えはなく、いつもと変わりなく過ごしていた。22時ごろ就寝。いつも朝5時ごろに起床して入浴後に朝食の準備をする習慣であるが、夫が6時ごろ起床したところ朝食の準備をしている姿がなく、風呂場を覗くと湯船の中におり、呼びかけに反応がないため救急要請。顔は浸かっていなかった。風呂の湯は抜いたが浴槽から出すことが困難でありそのまま救急隊到着を待った。救急隊接触時は心停止状態。初期心電図波形Asystole。救急隊により気管挿管がなされ、静脈ルート確保の後にアドレナリン投与が1回行われた。

入電:6時8分

接触:6時14分 (波形Asytole)

病着:6時35分

 <既往歴>高血圧

<内服>アムロジピン

<身体所見>初期波形 Asystole