2020.01.17

EMA症例1:1月症例 74歳女性 - 一ヶ月ほど前からの頭痛。一見問題無さそうだが。

(2011年1月症例)
74歳女性
主訴:頭痛
現病歴:1ヶ月ほど前からの頭痛で来院。発症はゆっくりで、徐々に増悪。痛みは前額部に限局しており、中程度の痛み。吐き気/嘔吐、耳鳴り、倦怠感あり。発熱、眼痛、視覚障害、筋力/感覚低下なし。それ以外の呼吸器、消化器、尿路の感染徴候なし。
既往歴:Sheehan syndrome
服用薬:prednisone, levothyroxine
手術歴:なし
社会歴:メキシコから子供家族のもとを訪れている

バイタル: BP 147/80 | Pulse 90 | Temp 36.7 °C | Resp 16 | SpO2 96%
第一印象: 意識清明、distressなし
頭部:皮疹なし、圧通なし、EOMI/PERRL
頚部:項部硬直なし、リンパ節腫脹なし
胸部:異常なし
腹部:腸音正常、圧痛なし
下肢:浮腫なし
神経:脳神経異常なし、四肢の筋力/感覚異常なし、指鼻試験/歩行異常なし

最初のチームによって血算&生化/ESR/検尿が施行。
採血・検尿はWBCが13.5と軽度上昇。それ以外異常なし。
痛み止め、吐き気止め、生食輸液が開始された時点で次のチームに引き継ぎ。
引き継がれたあなたは、患者を診に行くと症状が大幅によくなっているので帰宅したいと言われる。
ここからどうしますか?