2025.07.08
EMA症例169:7月症例 70歳代 男性 主訴:寝てたら血を吐いた
想定付与:
季節はすっかり夏、熱中症による搬送が増えてきた7月の週末。
院内には責任当直として貴方と2年目初期研修医2名と1年目初期研修医3名がいる。1年生はERでの診療に慣れているとは言い難く、バックアップが必要である。各科当直は院内におらず、必要時の院外Callは可能。
比較的落ち着いた準夜帯後半、次の症例が搬送されてきた。
事前情報:
70歳代男性
主訴:寝てたら血を吐いた
現病歴:
就寝中に咳嗽で覚醒、その後、洗面器いっぱい分の血を吐き出した。鼻血が止まらず、呼吸が苦しいとのことで救急要請となったもの。
AMPLE:高血圧で降圧剤内服中、抗凝固・抗血小板薬内服なし
Vital signs:
気道:開通
呼吸:呼吸数28回/分 SpO2 82%(室内気)→ 98%(O2 10L)
循環:HR130回/分 BP182/86mmHg
意識:JCS 0
体温:腋窩温36.7度