2024.11.29

EMA症例161:11月症例 80歳代 男性 主訴:発熱

想定付与:秋になりそろそろ涼しくなった頃の救急外来

救急科専攻医のあなたが1人で当直しているところに救急要請がありました。

 年齢・性別:80歳代 男性

主訴:発熱
現病歴:
なんとかつたい歩きはできるが、認知症のため意思疎通が困難な患者。
4日前に発熱と嘔吐があり、近医クリニックを受診したところ,胃腸炎の疑いで帰宅となった。
2日前には食事量がおちて、尿も少なくなった。1日前には発熱続き近医総合病院受診するも肺炎疑いで抗菌薬処方されて帰宅となった。
当日夕方には嘔吐症状くりかえしているために救急要請となった。

アレルギー:なし
既往歴:認知症、高血圧
薬歴:アムロジピン5mg
嗜好歴:喫煙 10本/日×20年間(20-40歳) 飲酒 現在はなし
最終摂食:2日前 昼

バイタルサイン
 気道:開通
 呼吸:呼吸回数21/min、SpO2 95%(R.A.)
 循環:心拍数90bpm、血圧114/58mmHg
 意識:GCS E4V4M6
 体温:腋窩温38.8度

理学所見
 頭頸部:眼瞼結膜蒼白なし、眼球結膜黄染なし
 胸部:呼吸音清、過剰心音なし
 腹部:平坦、軟。下腹部をおさえるといやそうな顔をする
 その他:関節腫脹・関節の圧痛なし、蜂窩織炎を疑う皮疹なし