2022.08.03
EMA症例136:8月症例 60歳台 女性 発熱
蒸し暑い夏の平日。総合病院で救急医をしているあなたは,研修医2人と当直中です。
各専門診療科へ相談が必要な場合は,病棟当直あるいは待機当番を呼び出すことができます。
当直が始まって少し経った18時頃。救急外来の待合には数人の患者さんが診察を待っています。待合の患者さんを把握しようと思い,あなたは問診票を手に取りました。 問診票には以下の情報と,看護師によるトリアージの結果が記載されています。
60歳台女性
主訴:発熱
現病歴: 受診当日,朝は何ともなかったが,午後から37度台後半の熱が出てきた。 手持ちの解熱薬を飲んだが,17時頃に38度を超えたため救急外来を受診。 咳・咽頭痛なし。嘔吐・下痢なし。
アレルギー:特になし
既往歴:子宮体癌
薬歴:メトクロプラミド
嗜好歴:喫煙 なし 機会飲酒
最終摂食:昼にファーストフードのハンバーガーを食べた
呼吸:呼吸回数18/min, SpO2 98%(R.A.)
循環:心拍数105bpm, 血圧129/72mmHg
意識:GCS 15(E4V5M6)
体温:腋窩温38.0度
トリアージ結果: 緑(低緊急=1時間以内に診察が必要)