2021.02.19

EMA症例118:2月症例 40歳女性 頭痛

あなたは救急外来の初療医で、救急医1名、研修医2名、看護師3名とともに以下の病院で当直中です。

・脳神経外科の常勤がいるが夜間はオンコール
・24時間放射線検査(造影を含むCT、MRI検査)が可能

【症例】40歳女性

【主訴】頭痛

【現病歴】

 来院3日前、家事をしているときに突然激しく殴られたような後頭部痛が出現して2回嘔吐した。鎮痛薬を内服すると痛みは軽快したが、軽度の頭痛が続くために本日の夜間に救急外来を受診した。

【既往歴】片頭痛

【内服歴】ロキソプロフェン

【来院時所見】

体温 36.5℃,血圧115/60mmHg,脈拍 60/分,SpO2 99%(room air),呼吸数 18回/分,

意識レベル GCS E4V5M6, JCS 0

瞳孔 4mm/4mm, 対光反射 +/+

jolt accentuation陰性, 項部硬直なし。明らかな神経脱落症状はない。

頭部単純CTに異常を認めません。

 

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腰椎穿刺を施行したところ、写真のような淡血性の髄液が出てきました。

 https://www.emalliance.org/content/images/118-1.png

写真:自験例