2020.11.12
EMA症例115:11月症例 24歳女性、右側腹部痛
【症例】24歳女性
【主訴】右側腹部痛
【現病歴】
前日の日中より右側腹部の疼痛を自覚していた。来院当日、嘔気に加えて発熱を伴ったため救急外来を受診した。2週間前の定期健診時、妊娠経過に問題なしとカルテ記載がされていた。オリモノは透明でさらさらであり、性状に変化がないと述べている。最終排便は前日で、下痢はない。特記すべき周囲の流行も認めていない。
【既往歴】なし
【妊娠分娩歴】G1P0 妊娠26週
【内服歴】なし
【アレルギー】なし
【バイタルサイン】
General appearance:気怠そうだがsickではない
GCS E4V5M6 HR 98bpm BP 103/64mmHg
RR 22/min SpO2 99%(RA) BT 38.0℃
【身体所見】
頭頚部:眼瞼結膜蒼白なし 眼球結膜黄染なし
口腔内湿潤 衛生環境は良好
頸部リンパ節腫脹なし 甲状腺腫大なく圧痛なし
胸部:呼吸音両側清 左右差なし
心音 整 雑音なし
腹部:腹部はやや膨隆 軟 腸蠕動音はやや低下
子宮底を臍上に触知
臍レベルの右側腹部に自発痛あり
右下腹部から右側腹部にかけて圧痛あり
Murphy- 肝臓叩打痛- CVA-/-
McBurney- Lanz- Percussion tenderness-
Heel drop test+
脊柱:叩打痛なし 慢性的な腰痛あり
四肢:両側下腿に軽微な圧痕性浮腫あり
体表:紫斑紅斑なし