2020.10.16

EMA症例114:10月症例 35歳男性、痙攣

【症例】35歳男性

【主訴】痙攣

 今は10月平日19時、貴方は全科当直中です。救急外来には全身状態安定した肺炎患者、大腿骨頸部骨折患者が入院を待っており、慢性硬膜下血腫の患者が脳神経外科の診察を待っています。

 救急外来担当医は初期研修医3名(2年目1名、1年目2名)と貴方だけです。入院は該当科へ依頼も可能ですが、自分で担当する事も可能です。院内には、CCU担当として循環器内科医が、ICU担当として集中治療医が宿直しています。

【病院前情報】

 救急要請の電話が鳴った。35歳男性、自宅内で痙攣発作を2回起こしたとして救急要請となった。目撃者の家族曰く「両手足をバタバタしたと思ったら呼びかけに反応がなく、口から泡を拭いて、両眼が上転していた」とのことであった。救急隊接触時、会話可能、呼吸回数18/min、SpO2 99%(R.A.)、HR132bpm、BP150/80mmHg、GCS 15(E4V5M6)、BT37.7度であり、粗大な麻痺なし。家族は搬送先決定したところで、直接病院に向かう方針で手配済み。