2020.05.25

救急領域におけるChoosing Wisely 指標

Choosing Wisely(賢い選択)キャンペーンとは、アメリカ内科医学委員会が創設したABIM財団により2011年から展開された運動で、日本でも2016年にChoosing Wisely Japanが設立されています。
この度、EM Allianceで救急領域におけるChoosing Wisely 指標を策定いたしました。策定にあたっては修正デルファイ法を用いており、EMAMLなどを通じ募集したパネルメンバーの皆様のご協力をいただきました。
ぜひ、この指標をみなさまの救急外来診療にお役立てください。

救急領域におけるChoosing Wisely Project メンバー
志賀 隆 国際医療福祉大学 医学部救急医学
花木 奈央 大阪大学 大学院医学系研究科 社会医学講座 公衆衛生学
山田 淑恵 京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 医療疫学分野
宮田 潤 大阪大学 大学院医学系研究科 社会医学講座 公衆衛生学


プロジェクトにご協力頂いた方々(敬称略、50音順)
池田 美智雄 伊藤 友理枝 井上 信明 大沢 樹輝
柏木 杏奈 久保 健児 小坂 鎮太郎 小波本 直也
佐藤 寿彦 篠原 正泰 菅原 誠太郎 荘子 万能
徳田 理奈 戸田 はるか 豊岡 達志 山田 浩平

<救急領域におけるChoosing Wisely 指標>

1   軽症頭部外傷に対する頭部CT検査の実施は過剰である。

2   ウイルス性上気道感染(感冒・風邪)疑いに対する抗菌薬の処方は過剰である。

3   季節性インフルエンザが疑われる患者に抗インフルエンザ薬を処方する際には、季節性インフルエンザ合併症のリスク評価を行うことが推奨される。

4   中心静脈穿刺実施時に超音波画像を利用することは推奨される。

5   季節性インフルエンザの迅速検査の如何にかかわらず治療法が変更にならない場合、季節性インフルエンザ迅速検査を行うのは過剰である。

6   感染性下痢症に対する抗菌薬処方にあたっては重症化のリスク評価を行うことが推奨される。

7   バイタルサインに基づいた緊急度と重症度の評価を行うことが推奨される。

8   肺塞栓のリスクが低い患者に、除外目的のCT検査は過剰である。

9   確定診断前であっても迅速な除痛の実施は推奨される。

【9つの指標の解説はこちらから】
こちらから直接pdfファイルのダウンロードができます。