2020.04.24

医療従事者の症状に関するスクリーニング

Chow EJ et al. Symptom Screening at Illness Onset of Health Care Personnel With SARS-CoV-2 Infection in King County, Washington.
JAMA. 2020 Apr 17. [Epub ahead of print]
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32301962

診療に従事している自分自身はどのような症状に気をつければ良いのか と考えたことはありませんか?
ワシントン州 King County(老人ホームで集団感染が発生した地域)から医療従事者を対象とした研究です。

SARS-CoV-2感染が確定した50人の医療従事者(施設職員を含む)を対象に電話で聞き取り調査を行った。
48人が調査に解答した。
37人(77%)が患者と直接接触する職種であり、11人(23%)は管理業務・清掃業務など患者と直接接触しない職種であった。
発熱・咳嗽・息切れ・咽頭痛のいずれかを有していたのが40例(83%)であった。
発熱・咳嗽・息切れ・咽頭痛・悪寒・筋肉痛のいずれかを有していたのが43例(90%)であった。
また1例は鼻汁と頭痛のみを症状としていた。
上記より、発熱・咳嗽・息切れ・咽頭痛といった従来のスクリーニング基準だけでは見逃しの可能性があると筆者は主張しています。
何らかの体調不良を感じた場合は速やかに欠勤するのが安全ですね。