<病院名>熊本赤十字病院
1名前: 岡野 雄一(おかの ゆういち)
病院ホームページ http://www.kumamoto-med.jrc.or.jp/index02.html
救急部ホームページ http://www.kumamoto-med.jrc.or.jp/sinryoukamoku/kyukyu.html
熊本日赤ERコース案内 http://www.kumamoto-med.jrc.or.jp/bosyu/kensyuui/er.html
3:所在地 〒861-8520 熊本県熊本市長嶺南2丁目1番1号
TEL/096-384-2111 FAX/096-384-3939
E-Mail/jrckhp@kumamoto-med.jrc.or.jp

4:年間救急搬送件数(2009年4月-2010年3月分)
救急車搬送台数 5,947件 病院車 368件 ドクターカー 125件 防災ヘリ 122件
救急外来受診者(walk-in)数 50,194人 小児受診者数 18,143人 CPA搬送 163件
救急センター受診患者総数に対する外傷患者の割合 20.5%
5:入院率
即日入院率(救急患者総計(walk-in患者含む)12.1% そのうち救急車搬送患者では49.3%)

6;研修医数
ER後期研修医(平成22年度新規採用) 1名
初期研修医3~4名、他科からのローテートの後期研修医 1-2名
7:指導医数
スタッフ11名(女性医師1名)(日本救急医学会救急科専門医4名+今年度申請中4名)
8:勤務体制
*完全2交代制(準夜勤をした場合には最低24時間offであることが義務化されています)
*日勤L(8:00~20:00) スタッフリーダー1-2名+スタッフまたは後期研修医1-2名+初期研修医 1-2名(主に救急車や時間外救急患者対応し、リーダーは病棟ベッドコントロールも兼務)
*日勤H(8:00~日没) スタッフ1名(主にドクターカーや 防災ヘリでの病院外診療を担当、また救急患者の転院搬送や入院患者対応を行います。)
*遅出(12:00~24:00) 後期研修医1名
*夜勤(20:00~翌8:00) スタッフ1-2名後期研修医0-1名初期研修医 1-2名
*日勤帯のwalk-in患者は、ERスタッフが担当しています
*準夜帯・深夜帯のwalk-in患者は各科の医師の協力を得て運営していますが、深夜帯はほぼ救急部で対応します。
9:ICU・独自ベッドの有無
ICUは各専門科が管理(open ICU)しており、独自ベッドは現時点では所有していません。数年後を目処に救急部と総合内科を中心に集中治療部門を立ち上げることを目標としています。
入院が必要な患者は原則各科へコンサルトする形ですが、急性薬物中毒、熱中症などの外因性疾患や心肺停止後症候群(主に低体温療法)の患者の集中治療や、専門科での対応までも不要な軽症患者の入院管理を行っています(入院患者数平均3-6名)。
10:カンファレンス・レクチャー
n 毎週火曜日午前中は全員が集合してカンファレンスを行っています。
①全体ミーティング(週間報告、運営上での問題点をあげ、医師、看護師、事務が集まり討議します)
②症例検討会(まれな症例、教育的な症例、予想外の転帰となった症例を検討します)
③抄読会、クイックレビュー作成(救急関連の文献を読み発表し、当院ERでの治療方針をまとめたクイックレビューの作成を行っています)
④病棟回診またはOSCE(高度な気道確保や創外固定の人形を用いた実習などを行います)
n 月1回 トラウマカンファレンス(外科系各科、麻酔科、放射線科と合同で、多発外傷症例に関しての検証を行っています)
n 月1回 救急隊との症例検討会(CPA、重症患者などの症例の事後検証を行います)
n 月1回 ワーキンググループ検討会(外傷、蘇生、中毒、集団災害のワーキングループに分かれて検討会を行います)
n 年2回 院内外傷講習会(初期研修医や外傷に興味のある医師対象に指導します)
n 年2回 JPTEC、ITLSコース
n 年4回 ICLSコース
11:後期研修カリキュラム(卒後3年目~5年目)
救急後期研修は原則3年間(変更可)で、日本救急医学会の救急専門医受験資格を取得することが可能です。
目標:
①重症度、分野を問わず、全ての救急患者の初期診断治療をマネージメントすることができる
②Common diseaseに習熟し初期研修医を教育できる
③ドクターカー、防災ヘリに搭乗し、病院前での救急活動ができる
④救急疾患に対するEBMを含めた知識を有し、ディスカッションすることができる
⑤ACLS,ICLS,JATEC,JPTECを実践、指導できる
⑥救急に関する学会発表を積極的に行う
救急外来研修がメインですがそれに加え、各々に応じて他科での研修が可能です。当院における大きな特徴として、院内各科が若手医師の研修に非常に協力的であることが挙げられます。現時点では決まった研修プログラムはありませんが、救急部の後期研修医に限らず皆自分の目標とする医師像にあった研修を他科で行う風土が根付いているため、間違いなく希望する研修ができます。
また、病院全体として短期間での国内留学を積極的に推奨しており、今まで3ヶ月単位での研修を他院で行っています(日本医科大学高度救急救命センター、福井県立病院救命救急センター、帝京大学病院救急救命センター)。また短期海外研修の実績もあり、希望があればOHCU救急部での研修が可能です。

12:当院・当科の特徴
①北米型ER
当救命救急センターは設立当初より北米型ERとして診療を行っており、1次~3次全ての患者に対してAdvanced triageを行っています。
②病院前救護への展開
県の防災ヘリや2台のドクターカーを駆使して現場まで行き、初期治療開始までの時間をで
きるだけ短縮しようと試みています。ER型救急でありながら積極的に病院前活動を行っている施設は珍しく、今後も各科と連携をとりながら質の向上を目指して行きたいと考えています。
③断らない救急医療の実践
当院では、救急車をお断りしないためのひとつの試みとして、2009年より「救急地域連携」をスタートさせました。比較的軽症であるものの入院を要すると考えられる患者様を地域の病院へお願いするシステムです。当院で救急車を積極的に受け入れ、当院での初期診療でワンクッション置き、病状の安定した患者さんを、即日あるいは翌日に地域の病院に受け入れていただいています。救急医療は救命救急センターだけでは成り立ちません。今後も横のつながりを強化し、連携しあうことで、熊本の救急医療、地域医療をより良いものにしていきたいと考えています。
多発外傷はER型救急においての弱点の一つであるといわれています。その弱点を克服すべく、当院では現場から重症多発外傷の搬入情報が入った段階で、救急医が「トラウマモード」を発令し、搬入前に関係各科(脳神経外科、外科、整形外科、麻酔科、放射線科など)を召集し総力を挙げて治療にあたっています。トラウマモードを発令した症例は毎月行われる「トラウマカンファレンス」で振り返り、問題点を共有するようにしています。重症多発外傷に対する院内プロトコールも整いつつあり、今後の外傷診療のさらなる飛躍に期待するところです。
当院では脳梗塞に対するt-PAを用いた早期治療を積極的に行っています。発症間もない脳卒中らしき患者の搬入情報が入ると、救急医の判断で「t-PAモード」を発令し、神経内科医を招集して制限時間以内にt-PAの適応を見極めるべく協力して初療にあたっています。熊本県の脳卒中の診療連携は全国でもトップクラスであり、当院の救急医はその初療において大きな役割を果たしています。
⑥多様な救急指導体制
当院のスタッフの出自は様々で、離島で診療をしていた医師や米国の救急レジデンシー研修を終えた医師などもおり、多彩な教育が魅力の一つです。多国籍軍であるため時には方針に差異がでることもありますが、結果としてそれを議論することで救急部全体として統一した方針を作成することができています。
⑦海外医療活動
当院は日本赤十字社の国際救援拠点病院であり、今まで多くのスタッフを海外救援に派遣しています。最近ではジンバブエコレラ救援事業やハイチ地震救援事業、またイラクの戦傷外科病院研修へ救急医が派遣されています。若手の医師であっても希望する意志があれば海外医療活動にでるチャンスを必ずつかむことができます。
13:見学や研修希望の問い合わせ先
学生実習・見学ともに随時受け入れています。
総務課庶務係(096-384-2111内線7223)に電話またはe-mailで問い合わせを行って下さい。
http://www.kumamoto-med.jrc.or.jp/KENSYU/jisyuukeire/jisyuukeire.htm
スタッフ、後期研修医も随時募集しております。また、数ヶ月間の短期研修も可能です。
14:臨床研修以外に興味のあること
約2年後を目処に新センターを立て替える予定となっており、救急外来のスペースは大きく拡大し、また病院としては新たにPICUを加えた小児センターも立ち上がります。救急部としては病院前医療、外傷診療、教育体制の更なる充実、総合内科と連携しての集中治療部門の立ち上げが今後数年の目標であり、この事業に積極的に参画していき、よりよい救急センターによるように活動したいと思っております。
15.今後の目標、夢
皆様、はじめまして。こん○○は。熊本赤十字病院救急部で後期研修をしております岡野 雄一と申します。救急の魅力にとりつかれ、ずっと救急で研修を続けております。
救急をやりたいと思ったきっかけは大学5年に熊本日赤の救急を1週間見学した時です。小児から高齢者まで、感染症から外傷に至るまで、次々と運ばれてくる患者を、救急を担当されていた先生が一人で初期治療に当たられた姿をみて、「救急医」という仕事に憧れ、卒後も熊本日赤で研修を始めました。
初期研修医時代は、時間に追われながら、がむしゃらに救急の研修していました。多くの症例に触れ、つらいことや楽しい事も仲間とともに経験してきました。救急では、見るからに重症な患者の対応もあり、ウォークインの患者のなかに重症例が隠れていたりして、「救急」の難しさと面白さを実感しました。
初期研修が終わり、サブスペシャリティーがないと、と思い一度は救急以外の専門科を目指そうとは思いました。しかし地域医療や災害医療、メディカルコントロールなどに大きく救急が関わっており、地域社会において救急医として果たすべき役割が大いにあることに気づき、今後も救急一本で頑張っていきたいと決意しました。また何よりもERで働くことにとてもやりがいを感じた事、さらに医師としてのロールモデルといえる指導医が多くいて、指導医の背中を見つつ研修を続けていきたいと思いから、後期研修も熊本日赤に残りERコースで研修することとなりました。
後期研修をERコースで行い、さまざまな症例を経験しましたが、いま最も感じていることは、ERというシステムは、専門医のバックアップ及び他職種(コメディカルや救急隊や地域の病院など)との連携があって初めて成立するものと思っております。各科、他職種との良好な関係を築きつつ、協力しながら目の前の患者にできる限りの医療を提供できるよう、つまり医療現場の舵取り役になれるように、さらなる研鑽を進めていきたいと思います。
今回EM alliance という場において、私と同じように日本中にER医を目指す医師が多くいることに大変心強く感じます。将来日本のER型救急の発展には、よく話題に挙がることではありますが、やはり「ER医としてのIdentityの確立」と思います。そのためにERによって救急医療にどのような効果を生み出したかについての臨床研究を行い、これを発信し続けることが重要だと考えています。
臨床経験は短く、救急医学の知識、技量、態度についてはまだまだ未熟な自分ですが、多くの方々に御指導を賜りながら、さらなる成長が出来るように頑張りたいと思います。またEM allianceを通じ、ER医を目指していきたいと思いますので今後とも宜しくお願い致します。
16 メールアドレス
もし御興味がある方や、細かい事やぶっちゃけ話を聞きたい場合には個人アドレスまで宜しくお願い致します。












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