EMA症例71:3月症例解説
EMA症例

今回はフッ化水素酸暴露を扱いました。 いただいた回答を示しながら解説をしたいと思います。 回答を57件いただきました。回答者の属性は以下の通りです。 71k-1 フッ化水素の水溶液をフッ化水素酸といいますが、フッ化水素酸によるERでの対応は「知らずに軽く扱ってしまい、後で重症化することがある」という特殊なものであるため、少しでも関心を寄せて欲しいと思い問題作成いたしました。 フッ化水素の特徴とERでの対応法  フッ化水素は沸点19.54℃で常温では気体のため水溶液として工業用の溶媒などで使用されています。主に金属の洗浄、ガラスの彫刻、半導体のエッチング、タイルの洗浄など工業目的に使われるため、フッ化水素暴露のほとんどが労災になります。ガラスを溶かすことができるため保存法や扱いが特殊で、プラスチック手袋などを使用して扱います。  ERでは洗浄作業などに当たっていた患者が洗剤や溶剤との接触を主訴に来院した場合、どのようなものを使っていたかを確認する必要があります。また患者に接触する際もプラスチック手袋を着用するようにします。大量に接触した衣服などを持ってきている場合は、保護メガネや厚手の保護手袋や長靴、エプロンなどで防護し、気化したフッ化水素を吸入することがないように衣服は袋に入れておくなどの工夫をします。 フッ化水素の人体への影響  フッ化水素は体内に侵入すると細胞内で遊離したフッ素イオンがカルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合します。そのため重度の低カルシウム血症や低マグネシウム血症を引き起こし、全身毒性を発揮します。  最小致死量は1.5gでスプーン1杯での死亡例があり1、フッ化水素が人体に入ると死亡する可能性があると思って対応しなければなりません。 フッ化水素酸への暴露  フッ化水素が人体へ入ってくるルートは経口、吸入、経皮の三通りがあり、今回の症例は接触による経皮暴露となります。フッ化水素酸暴露のやっかいなところは症状が出るまでにタイムラグがあることです。  初期症状の表れる速度は接触したフッ化水素酸の濃度によって異なり、50%以上であれば即座に痛みを感じますが、濃度20%以下であれば暴露後24時間後に痛みなどの症状が出現することがあります2。  そのため今回の症例のように暴露してから数時間経過後にERを受診するという受診行動が1つの特徴でもあります。さらにやっかいなのは局所への経皮暴露でも浸透力が高く、全身症状が出現し死亡することがあることです3-6症状  経皮暴露の症状の特徴は強い痛みです2。接触した皮膚は白色化し爪は暗紫色〜黒色へと色調が変化します。局所の皮膚損傷から植皮や抜爪、指切断に至った例もあります7,8。 問題は局所からの経皮暴露後に体内へと入ったフッ化水素により、低カルシウム血症や低マグネシウム血症が引き起こされることでしょう。さらに広範な組織障害を来すと高カリウム血症にもなりえます1。それらの電解質異常により二次的に心室細動などの不整脈を起こし死亡することがあります。  従って質問1での「追加で行いたい検査」は、多くの回答者が挙げてくださったようにカルシウム、マグネシウム、カリウムなどの電解質の採血が必要となります。そして質問2の「この患者のディスポジション」については、少なくとも帰宅させてはいけないというのが選択肢になるかと思います。暴露の量や範囲にもよると思いますが、皮膚の接触面積が50cm2以上の場合には24時間はモニタリングが望ましいため、監視のできる体制を調整させ入院することになります。100cm2を越える場合や経口・吸入・すでに全身症状が出現している場合には集中治療室に入院させます771k-2 初期対応  フッ化水素酸暴露の初期対応として経皮暴露の場合は大量の流水で20分ほど洗浄を行います。洗浄時間の明確な根拠はありませんが15〜30分とするものがあります1。写真のように爪下の隙間に残りやすいため注意して洗浄する必要があります。汚染した爪は切っておくというのも一つの方法です。  経口的に体内に入った可能性がある場合は牛乳や水で希釈させます。摂取からの時間が短ければ胃洗浄も選択肢に入ります7。時間については明確な根拠はなく通常の胃洗浄に準拠してよいでしょう。活性炭投与はフッ化水素が吸着される物質ではないため意味がありません。目に入ったときは角膜混濁などの障害を防ぐために十分な流水で洗浄します。 治療法  フッ化水素の拮抗薬はカルシウム製剤です。局所への投与法と全身投与法があります。全身投与は暴露量が多く低カルシウム血症が予測される場合ですが1,2、具体的な基準はありません。低カルシウム血症によるQT延長が見られるならすぐに投与開始すべきでしょう。 投与量:8.5%グルコン酸カルシウム 0.12〜0.24mL/kgを緩徐に静注 用法:心電図モニタリングをしながら緩徐に静注し、症状が再度出現するなら20〜30分ごとに繰り返し投与する1。  局所へは5%グルコン酸カルシウム(8.5%なら生食で倍程度に希釈する)の皮下注入や静注、動注法があります7。グルコン酸カルシウムゼリーというものが海外では市販されています。そのためかフッ化水素酸を使用するような現場では、輸入して暴露事故の際の処置に使用することもあるようです。院内で調製可能であれば薬剤部の協力を得て使用するのも手です。  皮下注入でも静注でも投与を開始するとすみやかに痛みが緩和します。注入にあたっては受傷面積1cm2あたり0.5mLを目安に9、症状のある範囲よりも0.5cm程度広く注入します1。暴露範囲が広く手掌全体や手関節を越える場合にはBier block法をアレンジして投与します。すなわち上腕を駆血し、手背静脈などの末梢からグルコン酸カルシウムを投与する方法です(Bier block法は同手法でリドカインを投与する麻酔法)9,10。  経口的に誤飲した場合は少量であっても穿孔や粘膜障害の可能性があります。食道損傷や胃穿孔、続発する腹膜炎などを考慮しなければなりません。同時に前述の低カルシウム血症に注意を要します。そのため24時間程度は集中治療室などへの入室が望ましいと考えます。  吸入した場合はグルコン酸カルシウム液の吸入という方法がありますが、十分な根拠がありません。グルコン酸カルシウム吸入による害がないという観点から、行ってもよいとされています1。吸入の場合も十分な経過観察が必要なことは変わりありません。  またフッ化物は腎排泄であるため十分な利尿を確保することも重要です7その後の経過  本症例はERで手掌部にグルコン酸カルシウムの皮下注射を行ったところ、著明に疼痛が改善していきました。暴露量が不明であるため入院して経過観察が必要であることを強く勧めましたが、主訴である疼痛が改善したために満足されたのか何度説明しても頑なに入院を拒絶され、やむなく外来フォローといたしました。 まとめ ・フッ化水素酸暴露は時間がたってからERに表れることがある ・少量暴露でも最低24時間のモニタリングを要する ・拮抗薬はカルシウム製剤で全身または局所注入法がある 文献 1.財団法人日本中毒情報センター フッ化水素 2. Caravati EM. Acute hydrofluoric acid exposure. Am J Emerg Med. 1988 Mar;6(2):143-50. 3. Tepperman PB. Fatality due to acute systemic fluoride poisoning following a hydrofluoric acid skin burn. J Occup Med. 1980 Oct;22(10):691-2. 4. 黒木尚長ら:フッ化水素酸中毒による急死の1剖検例. 中毒研究. 2003;16:382-383. 5. 土手友太郎ら:フッ化水素冷却液化タンク水洗作業開始直後の急性死亡事故例. 日本職業・災害医学会会誌. 2004;52(3):189-192. 6. 吉岡尚文ら:フッ化水素中毒事故による死亡例. 中毒研究. 2005;16:416-417. 7. Seamens CM. Seger DL, Meredith T: Hydrofluoric Acid. FORD et al. ClinicalToxicology. 1st ed. W.B.Saunders, 2001, pp1019-1026. 8. 清水朋子ら:フッ化水素酸による中毒事故実態調査. 中毒研究. 1998;11:411-415. 9. Hatzifotis M, Williams A, Muller M, Pegg S. Hydrofluoric acid burns. Burns. 2004 Mar;30(2):156-9. 10. Henry JA, Hla KK. Intravenous regional calcium gluconate perfusion for hydrofluoric acid burns. J Toxicol Clin Toxicol. 1992;30(2):203-7. 11. Graudins A, Burns MJ, Aaron CK. Regional intravenous infusion of calcium gluconate for hydrofluoric acid burns of the upper extremity. Ann Emerg Med. 1997 Nov;30(5):604-7.

コメントする

メーリングリスト

共有スペース

EMAジョブフェア 2018 summer

2018年11月6日UP

2018年! 今年も行われましたEMAジョブフェア! (ジョブフェアとは…) 全国の病院で救急の後期研修が行われていますが、その内容について知る方法は限られています。 私たちは多くの病院の後期研修のいいところを皆に紹介し、どんな病院でどんな研修が受けられるか情報を...

おすすめの書籍

ER・救急999の謎

今回の本書の執筆はEM Allianceのメンバーを中心にも我が国の将来を担う歴戦の勇者の救急医たちや救急医を信頼してくれる医師たちによって行われました...

君ならどうする!?ER症例に学ぶ 救急診療の思考プロセス

この度、今までEMAの教育班が提示してきた今月の症例シリーズが本となって出版されました! 書籍化にあたり毎月みなさまからいただいているアンケートの一部...

鑑別診断+αを知る! 関フェデ流臨床推論カンファレンスLive

【主な対象】初期研修医〜後期研修医 【おすすめ度】★★★★★ 【本文】関西の若手医師が運営している勉強会からの一冊。Live形式で読みやすく、臨場感...

世界でいちばん簡単に血ガスがわかる、使いこなせる本

【主な対象】初期研修医 【おすすめ度】★★★★★ 【本文】研修医が苦手に感じやすい血液ガスを評価するための入門書。よくまとまっており、薄く、とっつき...

研修医当直御法度 百例帖 第2版

【主な対象】初期研修医〜スタッフ 【おすすめ度】★★★★★ 【本文】通称「青本」。「旧約聖書」とも呼ばれる。今でこそこういった「失敗症例のシェア」と...

研修医当直御法度 第6版

【主な対象】初期研修医〜後期研修医 【おすすめ度】★★★★★ 【本文】日本の救急初期診療を根底から変えたといっても過言ではない名著。通称「赤本」、「...

救急・当直で必ず役立つ! 骨折の画像診断 改訂版〜全身の骨折分類のシェーマと症例写真でわかる読影のポイント

【主な対象】初期研修医〜後期研修医 【おすすめ度】★★★★☆ 【本文】 救急外来において必要な骨折の画像診断について、 シェーマとの対比でわかり...

救急整形外傷レジデントマニュアル

【主な対象】初期研修医〜後期研修医 【おすすめ度】★★★★☆ 【本文】 救急外来における整形外科診療をコンパクトにまとめてあるマニュアルで、内容は...

救命救急のディシジョン・メイキング 実践のためのEBMハンドブック

【主な対象】後期研修医〜スタッフ 【おすすめ度】★★★★☆ 【本文】 後期研修医になって、ある程度のことができるようになった。 でも、その診療は...

高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス

【主な対象】初期研修医〜スタッフ 【おすすめ度】★★★★★ 【本文】 ER診療においても、身体診察が重要であるのは言うまでもないと思います。 ど...

ERでの非典型症状にだまされない! 救急疾患の目利き術

【主な対象】初期研修医〜後期研修医 【おすすめ度】★★★★☆ 【本文】 ERにおいて見逃しやすいにも関わらず、見逃せば致命的になってしまう、いわゆ...

こんなに役立つ肺エコー 救急ICUから一般外来・在宅まで

【主な対象】初期研修医〜後期研修医 【おすすめ度】★★★☆☆ 【本文】近年、急速に普及してきた肺エコーに特化した本。肺エコーでいかにいろいろなものを...

あてて見るだけ! 劇的! 救急エコー塾〜ABCDの評価から骨折、軟部組織まで、ちょこっとあてるだけで役立つ手技のコツ

【主な対象】初期研修医 【おすすめ度】★★★★☆ 【本文】レジデントノートでの連載が単行本化したもの。救急で最低限必要な基礎的なエコー知識から、肺エ...

救急外来 ただいま診断中!

【主な対象】初期研修医 【おすすめ度】★★★★★ 気鋭の若手救急医、坂本壮先生の著書。初期研修医との日々の勉強会の内容をまとめ上げただけあって、研修...

必勝! 気道管理術 ABCははずさない

【主な対象】初期研修医〜スタッフ 【おすすめ度】★★★★☆ 気道管理についてリスク評価や準備、各デバイスの仕組み等の総論から学ぶことができる。後半は...

改訂レジデント技術全書

【主な対象】初期研修医 【おすすめ度】★★★★★ 検査と処置にフォーカスした一冊。初期研修の間に身につけておくべき検査の解釈、処置の方法について、「...

卒後10年目総合内科医の診断術

【主な対象】後期研修医〜スタッフ 【おすすめ度】★★★★☆ 宮崎にて総合診療をされている石井義洋先生の救急外来、総合内科外来、入院診療の3つの柱に分...

精神障害のある救急患者対応マニュアル-必須薬10と治療パターン40 / 上條 吉人

マニュアル本としては使いやすいと思っています。 おすすめ度:★★★★★ 精神障害のある救急患者対応マニュアル-必須薬10と治療パターン40 / ...

精神科救急ケースファイル―現場の技 / 平田 豊明

ケース一つ一つが短くて、読みやすいです。 タイトルも、読みたくなる工夫がされています。 たまたま近くにいた看護師さん、ソーシャル・ワーカーさんに見せても...

Introduction to the Practice of Statistics / David S. Moore, George P. McCabe, Bruce A. Craig

統計学の基礎。さまざまな例題を用いてわかりやすく解説されています。ただ、ページ数が多く通読するのはちょっと厳しいかな。 統計学を基礎からしっかりと学びた...

生物統計学入門―ハーバード大学講義テキスト / Marcello Pagano, Kimberlee Gauvreau, 竹内 正弘

『Principles of Biostatistics』の和訳。あるなんて知らなかった。。。 おすすめ度:★★★★ 生物統計学入門―ハーバード...

Principles of Biostatistics / Marcello Pagano, Kimberlee Gauvreau

僕の大学院の統計入門コースの教科書。こんなに丁寧な本はそうはありません。この本を愛していますが、読み込むには時間がかかるかも。。。 おすすめ度:★★★...

医学的研究のための多変量解析 / 木原雅子

論文で当たり前のように使われている多変量解析とは何かを解説した入門書。 多変量解析をする前提とは何か、説明変数はどうやって選択すべきか、日本語の本の中...

わかりやすい医学統計学 / 森実 敏夫

Medical Tribune に172回にわたり連載された内容をもとに加筆・補正して、医学統計学の基本と臨床への応用方法をわかりやすく解説したものとな...

入門 医療統計学―Evidenceを見出すために / 森実 敏夫

入門書ではあるが、ほんとの入門で読むには少しだけ難しく感じるかもしれない。 JMPやSPSSといった代表的な統計ソフトの実際の解析手法の解説もあり、実...

学会・論文発表のための統計学―統計パッケージを誤用しないために / 浜田 知久馬

こちらも東大の生物統計学の教授が日本語でお勧めした数少ない本のひとつ。 学会や論文に多用されている基礎的な統計学の手法についてわかりやすく説明してくれ...

医学研究における実用統計学 / Douglas G. Altman

東大の生物統計学の教授が日本語でお勧めした数少ない統計学の教科書。 東大SPHの統計学自主勉強会で使用した1冊。ある程度の基礎知識がついたあとに読むと...

宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ (岩波科学ライブラリー (114)) / 佐藤 俊哉

統計学の「と」の字もわからない。統計なんてやりたくない。そんな人でもさらっと読める入門書の入門書くらい優しい1冊。 内容は統計学のさわり程度であり、こ...

Modern Epidemiology / Kenneth J. Rothman, Sander Greenland, Timothy L. Lash

いわずと知れたロスマンのmodern epi。僕の大学院の指定教科書。まるで砂を噛んでいるような感触を覚えます。僕には歯が立ちませんが、いつか理解できる...

Epidemiology: Beyond the Basics / M. Szklo, F. Javier Nieto

疫学中級者むけ。僕のお気に入りです。少しadvancedを目指す人はどうぞ。 おすすめ度:★★★★★ Epidemiology: Beyond ...

臨床疫学―EBM実践のための必須知識 / ロバート・H. フレッチャー, スーザン・W. フレッチャー

臨床家の視点から書かれた疫学入門の良書。薄いしさくっと読めます。初歩的なところで誤訳が目立つのが残念なところ。 しかし、疫学の基本を学ぶのであれば最初...

ロスマンの疫学―科学的思考への誘い / Kenneth J. Rothman

入門と銘打ってますが、歯ごたえあります。僕の大学院では入門書でした。これを楽しく読める人は疫学向きだと思います。(長谷川) 疫学のバイブル。しかし、と...

疫学 -医学的研究と実践のサイエンス- / Leon Gordis

初級から中級にかけての橋渡しに最適。ホプキンズの疫学クラスで使われているようです。 おすすめ度:★★★★ 疫学 -医学的研究と実践のサイエンス-...

医学がわかる疫学 / レイモンド・S. グリーンバーグ

残念ながら日本発の良い疫学書というものは少ないようです。これはLangeシリーズの疫学バージョン。疫学入門に最適です。 おすすめ度:★★★★★ ...

プロメテウス解剖学アトラス―頸部/胸部/腹部・骨盤部 / 坂井 建雄 (監訳), 大谷 修 (監訳), Michael Sch¨unke (原著), Udo Schumacher (原著), Markus Voll (原著), Karl Wesker (原著), Erik Schulte

わかりやすく臨床につかえる、日本語でかかれた解剖の本を探していました。 みんなのお古を持ち寄っていましたが、先日購入した本がよかったのでお知らせします...

にっぽんER―「いつでも!誰でも!」の救急医療 / 河野 寛幸, 大田 凡

河野先生と太田凡先生の共著。 ERを日本で展開していく過程での様々なエピソードが散りばめられている。先輩の経験は我々の宝。 おすすめ度:★★★★★ ...

水・電解質と酸塩基平衡―Step by stepで考える (Short seminars) / 黒川 清

酸塩基平衡の基本的な考え方がわかる。 おすすめ度:★★★★ 水・電解質と酸塩基平衡―Step by stepで考える (Short semina...

わかる血液ガス―ステップ方式による検査値の読み方 / L.マーチン

血液ガスといえばこの本。 おすすめ度:★★★★ わかる血液ガス―ステップ方式による検査値の読み方 / L.マーチン...

麻酔・救急・集中治療専門医のわざ / 貝沼 関志

救急医にとって手技は重要。達人たちの秘伝のテクニックが学べる。 おすすめ度:★★★★★ 麻酔・救急・集中治療専門医のわざ / 貝沼 関志...

画像診断ポケットガイド 救急外傷Top100診断 / 中島 康雄

外傷の読影は奥深い複数の医師で確認した方がいいし、翌日の読影もしっかり確認した方がいい。けれど道案内は必要。 おすすめ度:★★★★★ 画像診断...

ここまでわかる急性腹症のCT 第2版 / 荒木 力

日本では救急医は放射線科医もかねなければならない。奥深い腹部CTのバイブル。 おすすめ度:★★★★★ ここまでわかる急性腹症のCT 第2版 / ...

熱傷治療ハンドブック―プレホスピタルケアからリハビリテーションまで / 田中 秀治

熱傷のケアについてコンパクトにまとまった本は少ない。重症例から軽症例の処置まで充実している。 おすすめ度:★★★★★ 熱傷治療ハンドブック―プレ...

創傷管理 (研修医ブックレット) / 笹壁 弘嗣

これも研修医時代に読んだ本。ちょっと古いですがやはり色々と勉強になる点が今読み返してもあります。 おすすめ度:★★★★ 創傷管理 (研修医ブック...

ネッター解剖学アトラス 原書第4版 / Frank H. Netter

解剖は全ての基本。いいアトラスは一冊手元に置いときましょう。ネッターは芸術の域に達していますね。 おすすめ度:★★★★★ ネッター解剖学アトラス...

Clinical Procedures in Emergency Medicine: Expert Consult – Online and Print / James R. Roberts MD, Jerris R. Hedges MD MS

オレゴンのHedges先生による手技のテキストブック。通読しないでください。これは辞書です。 おすすめ度:★★★★ Clinical Proce...

The Atlas of Emergency Medicine, Third Edition / Kevin Knoop, Lawrence Stack, Alan Storrow, R. Jason Thurman

ビジュアルダイアグノーシスって結構大事。字ばっかりのテキストブックでは学べない、視覚に訴ってくる本。これならば疲れた仕事後でもパラパラとめくれる。 お...

レジデントのための感染症診療マニュアル 第2版 / 青木 眞

いわずと知れた感染症の青木先生。 だいぶ分厚くなりましたが、第1章だけは読みましょう。救急にも感染症はいくらでも来ます。しかし大事なのはアプローチの仕...

Goldfrank’s Toxicologic Emergencies, Eighth Edition / Neal Flomenbaum, Lewis Goldfrank, Robert Hoffman, Mary Ann Howland, Neal Lewin, Lewis Nelson

中毒のテキストといえばこの一冊。あらゆる薬物の都、ニューヨークの中毒学の父Goldfrank先生はあまりにも有名。 おすすめ度:★★★ Gold...

マイナーエマージェンシー / Philip Buttaravoli

この本まで和訳がでるとは!Minor emergencyけっこう大事ですよね。知っているか知らないか。しかも患者さんにはすごく感謝されます。こんな表紙の...

The Wills Eye Manual, North American Edition / Justis P. Ehlers MD (編集), Chirag P. Shah MD MPH (編集), Gregory L. Fenton MD (編集), Eliza N. Hoskins MD (編集), Heather N. Shelsta MD (編集)

眼科救急といえば、このポケットブックで完璧。絵が少ないのが難点ですが一冊持っておきましょう。眼科救急は大事です。 おすすめ度:★★★ The W...

ティアニー先生の臨床入門 / ローレンス・ティアニー, 松村 正巳

言わずと知れたティアニー先生。マニアックな症例が多いが、そのアプローチはいかなる症例にも応用可能。若いうちに読んでおきたい。 おすすめ度:★★★★ ...

バイタルサインでここまでわかる!OKとNG (「ジェネラリスト・マスターズ」シリーズ 3) / 徳田 安春

何よりも大事だからこそバイタルサイン。初期研修医のうちに身につけてほしい。内容が少ないが、すぐ読める。 おすすめ度:★★★ バイタルサインでここ...

急性腹症の早期診断―病歴と身体所見による診断技能をみがく / ウィリアム サイレン

急性腹症に関する古典。でも温故知新。 おすすめ度:★★★ 急性腹症の早期診断―病歴と身体所見による診断技能をみがく / ウィリアム サイレン...

よくある症状‐見逃せない疾患―デキる臨床医はこのように考える / 大西 弘高

QandA方式にて学べる症例集。集めてある症例も秀逸。 おすすめ度:★★★★ よくある症状‐見逃せない疾患―デキる臨床医はこのように考える / ...

ER流研修指導医マル秘心得47—つまづき症例で学ぶ,研修医教育のポイント / 加藤 博之

指導医の立場から研修の教育を見た良著。 おすすめ度:★★★★ ER流研修指導医マル秘心得47—つまづき症例で学ぶ,研修医教育のポイント / 加藤...

Bouncebacks!: Emergency Department Cases: ED Returns / Michael B. Weinstock, Ryan, M.D. Longstreth

賢者は他人の失敗から学ぶ。救急部に戻ってきた症例ばかりを集めた本。 おすすめ度:★★★★★ Bouncebacks!: Emergency De...

見逃し症例から学ぶ日常診療のピットフォール (Meet the master clinician) / 生坂 政臣

総合診療外来の本ではあるがERにも来院しうる患者がたくさん。マスタークリニシャンから学べる一冊。 おすすめ度:★★★★ 見逃し症例から学ぶ日常診...

Dr.林の当直裏御法度―ER問題解決の極上Tips70 / 林 寛之

救急はありとあらゆる患者がくるところ。トラブルシューティングの応用度も非常に高い。かゆいところに手が届く素晴らしい一冊。 おすすめ度:★★★★ ...

マクギーの身体診断学 / スティーブン・マクギー, 柴田寿彦

身体所見を取るときにその感度特異度を知っているかはエライ違い。Evidence based physical diagnosisが元題。 おすすめ度:...

困ったときに役立つ医療面接法ガイド―困難な医師‐患者関係に対処するコツ / Frederic W. Platt, Geoffrey H. Gordon

外来での面接のコツが有る。ERでももちろん役立つ。 おすすめ度:★★★★ 困ったときに役立つ医療面接法ガイド―困難な医師‐患者関係に対処するコツ...

臨床医のための症例プレゼンテーションA to Z―英語CD付 / 齋藤 中哉

たかがプレゼン、されどプレゼン。いいプレゼンができるためにはいい臨床推論ができていなければいけない。その逆もありきだと思う。この本で基礎を固め、あとは実...

ベイツ診察法 / 福井 次矢; 井部 俊子 (監修, 監修)

病歴聴取、そして身体所見は全ての基本。ここから臨床推論が始まる。 おすすめ度:★★★★★ ベイツ診察法 / 福井 次矢; 井部 俊子 (監修, ...

誰も教えてくれなかった診断学―患者の言葉から診断仮説をどう作るか / 野口 善令, 福原 俊一

臨床の考え方ってなかなか教わらない。この本は、できる臨床医がどのように患者から情報を引き出し、clinical problem solvingしていくか...

FCCSプロバイダーマニュアル / FCCS運営委員会・JSEPTIC (監修, 監修), 安宅一晃 (翻訳), 藤谷茂樹 (翻訳)

集中医療のACLSのようなFCCSコースのマニュアルです。ついに日本上陸。これで集中医療の基本をおさえるのもいいかも。 おすすめ度:★★★★ F...

ICUブック 第3版 / 稲田英一

ICUブックの和訳です。 おすすめ度:★★★★ ICUブック 第3版 / 稲田英一...

The ICU Book / Paul L Marino

北米型救急でもやはり集中医療は大事。勝負はERから始まってます。基本をこれでおさえましょう。 おすすめ度:★★★★ The ICU Book /...

INTENSIVIST VOL.1NO.2 2009(特集:Sepsis) / 藤谷茂樹 (編集), 讃井將満 (編集), 林 淑朗 (編集)

JSEPTIC (EM Allianceの目標)の機関誌。日本の医学商業誌は質が残念なこともあるが、この雑誌はものすごく力を注がれて作られている。世界標...

緊急気道管理マニュアル―ERスペシャリストを目指す人のためのアドバンステクニック / ロン・M. ウォールズ (編集), Ron M. Walls (原著), 井上 哲夫 (翻訳), 須崎 紳一郎 (翻訳), 近江 明文 (翻訳), 本田 完 (翻訳)

上記Wallsの和訳。一つ版が古いのが難点。もう筋弛緩のプライマーなんてしません。できれば英語で頑張りたい。 おすすめ度:★★★★ 緊急気道管理...

Manual of Emergency Airway Management / Robert C. Luten MD (監修), Ron M. Walls (編集)

僕のボスのWalls先生による気道確保のテキストブック。気道確保は救急医の生命線です。RSIをしっかり勉強しましょう。LEMONを知っていますか。気道確...

心エコー法・マスターガイド / 樅山 幸彦, 神野 雅史

この本も薄いけれどかなりいい。 おすすめ度:★★★★ 心エコー法・マスターガイド / 樅山 幸彦, 神野 雅史...

腹部エコー法・マスターガイド / 荒木 康之, 飯伏 義弘, 桜井 理世

薄い本だかかなり充実している。 おすすめ度:★★★★ 腹部エコー法・マスターガイド / 荒木 康之, 飯伏 義弘, 桜井 理世...

腹部超音波テキスト 上・下腹部 (Atlas Series超音波編) / 辻本 文雄, 井田 正博, 松原 馨

救急部にかぎったものではないがかなり深く超音波が学べる。画像も多数。 おすすめ度:★★★★ 腹部超音波テキスト 上・下腹部 (Atlas Ser...

Emergency Ultrasound / O. John Ma, James Mateer, Michael Blaivas

DrNobleの本もいいがこの本もなかなか。 おすすめ度:★★★★★ Emergency Ultrasound / O. John Ma, Ja...

Manual of Emergency and Critical Care Ultrasound / Vicki Noble, Bret Nelson MD, Nicholas Sutingco M.D.

意外とない救急の超音波マニュアル。これで救急での超音波をてっとりばやくreviewできます。FASTから気胸、眼科疾患まで簡潔にカバー。Vicki No...

判読ER心電図: 実際の症例で鍛える Ⅱ 応用編 / A. マトゥー, W. ブラディ

『ECGs for the Emergency Physician 2』が原著です。 メリット①原著(3929円)より訳本(3360円)のほうが安い ...

判読ER心電図実際の症例で鍛える 1 基本編 / A.マトゥー, W.ブラディ

『ECGs for the Emergency Physician 1』が原著です。 メリット①原著(3929円)より訳本(2940円)のほうが安い ...

ECGs for the Emergency Physician 2 / Amal Mattu, William J. Brady

続編まであります。さらに200本ノック!ここまでやればもう心電図達人。 おすすめ度:★★★★ ECGs for the Emergency Ph...

ECGs for the Emergency Physician 1 / Amal Mattu

アプローチを身につけたら、あとはひたすら演習するのが近道。 救急医は循環器医以上に心電図を読めるようにしたいですね。一冊につき200個のEKGがありま...

Marriott’s Practical Electrocardiography (Marriott’s Practical Electrocardiography (Wagner)) / Galen S. Wagner

わからないことがあれば、この心電図の成書で確認。やはりMarriottがいいと思います。 おすすめ度:★★★ Marriott’s Practi...

図解心電図テキスト―Dr.Dubin式はやわかり心電図読解メソッド / デイル デュービン

『Rapid Interpretation of EKG’s: An Interactive Course』の日本語版。 おすすめ度:★★★★★ ...

Rapid Interpretation of EKG’s: An Interactive Course / Dale Dubin

まずはシステマチックな読み方を身につけることが大事だと思います。原理はあとからついてきます。著者は人間的にはかなり問題があったようですが(伝説です)、こ...

Fracture Management for Primary Care / M. Patrice Eiff MD, Robert L. Hatch MD MPH, Walter L. Calmbach MD

骨折のプライマリケアに特化してまとめた本。 どの骨折にどの固定がよくて、どれくらい固定が必要とか。いつどのタイミングで整形外科にコンサルトするとか非常...

Accident and Emergency Radiology / Nigel Raby FRCR, Laurence Berman MB BS FRCP FRCR, Gerald de Lacey MA FRCR

骨折などの単純レントゲンの読み方といったらコレ。 写真も多く、読み方のポイントまで懇切丁寧。しかもポケットサイズ。英語も簡単だから心配いらない。 お...

トップナイフ―外傷手術の技・腕・巧み / Asher Hirshberg, Kenneth L. Mattox

外傷外科医を志す者ならまず読んでる1冊。 ER医はここまでやることはないけど外傷外科医の思考過程を知るには非常にいい。 おすすめ度:★★★★★ ...

スキル外来手術アトラス―すべての外科系医師に必要な美しく治すための基本手技 / 市田 正成

救急医だからこそ、外科医なみに傷をきれいに直したい。ちょっと高いですが、オススメ。 おすすめ度:★★★★ スキル外来手術アトラス―すべての外科系...

これからの創傷治療 / 夏井 睦

創傷治癒で有名な夏井先生の本。 すべてをこの通りにすることが正しいわけではないが、非常に参考になる1冊。 おすすめ度:★★★★★ これからの創...

創傷治療の常識非常識〈2〉熱傷と創感染 / 夏井 睦

創傷治癒で有名な夏井先生の本。 すべてをこの通りにすることが正しいわけではないが、非常に参考になる1冊。 おすすめ度:★★★★★ 創傷治療の常...

創傷治療の常識非常識―〈消毒とガーゼ〉撲滅宣言 / 夏井 睦

創傷治癒で有名な夏井先生の本。 すべてをこの通りにすることが正しいわけではないが、非常に参考になる1冊。 おすすめ度:★★★★★ 創傷治療の常...

ドクター夏井の外傷治療「裏」マニュアル―すぐに役立つHints&Tips / 夏井 睦

創傷治癒で有名な夏井先生の本。 すべてをこの通りにすることが正しいわけではないが、非常に参考になる1冊。 おすすめ度:★★★★★ ドクター夏井...

写真でわかる外傷基本手技―VISUAL TEXTBOOK OF TRAUMA CARE / 益子邦洋, 松本尚

外傷手技のビジュアルテキスト。 写真が豊富でイメージしやすいのがいいけど高い・・・。ERに1冊あれば教育ツールとしていいかも。 おすすめ度:★★★ ...

JPTECガイドブック / JPTEC協議会

Pre-hospitalの標準化。 救急隊がどういった教育を受けて現場で活動をしているか理解することは非常に重要なことです。 おすすめ度:★★★ ...

外傷初期診療ガイドライン 改訂第3版 / 日本外傷学会

JATECはかなりいけています。外傷の基本です。しっかりおさえよう! おすすめ度:★★★★★ 外傷初期診療ガイドライン 改訂第3版 / 日本外傷...

骨太! Dr.仲田のダイナミック整形外科(上巻)~決定版! プライマリ・ケアのための膝・腰・肩のみかた~ケアネットDVD / 仲田 和正

上記、仲田先生のDVD。すいません、僕は彼のファンみたいなものなのです。整形はビジュアルで学ぶといいですね。教育は教科書から、こんなビデオ形式に向かって...

けが・うちみ・ねんざのfirst aid (総合診療ブックス) / 大場 義幸, 仲田 和正, 箕輪 良行

これも研修医時代に読んだ本。ちょっと古いですがやはり色々と勉強になる点が今読み返してもあります。 おすすめ度:★★★★ けが・うちみ・ねんざのf...

Emergency Orthopedics: The Extremities / Robert Simon, Scott Sherman, Steven Koenigsknecht

この本も骨折・脱臼のマネジメントなどの情報が実に豊富です。 おすすめ度:★★★★★ Emergency Orthopedics: The Ext...

カラー写真でみる!骨折・脱臼・捻挫―画像診断の進め方と整復・固定のコツ (ビジュアル基本手技) / 内田 淳正 (編集), 加藤 公 (編集)

コンセプトは上述の本と一緒。疾患が1-2P毎に別れて記載されているし、和書なので読みやすい。臨床研修が始まって良い本が増えましたね。 おすすめ度:★★...

Fracture Management for Primary Care / M. Patrice Eiff MD, Walter L. Calmbach MD, Robert L. Hatch MD MPH

どの骨折にどの固定がよくて、どれくらい固定が必要とか。いつどのタイミングで整形外科にコンサルトするとか非常にわかりやすく統一した書式で書いてあります。 ...

Atlas of Normal Roentgen Variants That May Simulate Disease / Theodore E. Keats MD, Mark W. Anderson MD

小児において骨折なのか正常なのか?様々な悩ましいケースを載せています。放射線科が単純まで手の回らない日本では救急部に一つあっていいですね。 おすすめ度...

Accident and Emergency Radiology / Nigel Raby FRCR, Laurence Berman MB BS FRCP FRCR, Gerald de Lacey MA FRCR

おなじみの整形疾患の画像をまとめた本。写真も多く、読み方のポイントまで懇切丁寧。しかもポケットサイズ。 おすすめ度:★★★★★ Accident...

Essentials of Musculoskeletal Care (Essentials of Musculoskeletal Care (Griffin)) / Walter B., M.D. Greene

これも知られていない名作。アメリカ整形外科学会から、プライマリーケアで診る整形疾患がよくまとまってます。絵も多く、整形診察の手順もよくのってます。オスス...

Twitter